資格取得のために、約半数が職場を退職!専門看護師の取得実態

専門看護師は、看護師がキャリアアップするための資格として注目されています。実際にはどのような人がこの資格にチャレンジし、合格しているのでしょうか。

日本看護協会の調査によると、専門看護師の資格取得を目指して、修士課程に進学した看護師の平均経験年数は、11.9年となっています。専門看護師になるためには、最低5年の実務経験が必要ですが、多くの人が10年以上勤務してから資格にチャレンジしているようです。修士課程に進学する学校を選ぶときに重視した事柄については、1位が「自分が希望する専門分野と、指導教員の専門分野が同じ」で56.2%。2位は「学校までの距離が近い」の54.8%、3位は「学費が安い」の29.4%となっています。また、専門看護師を志望動機では、1位が「専門性を深めたいから」の82.9%。次いで「スキルアップしたいから」の76.6%、「自分の課題を解決したいから」の65.3%と続きました。

働きながら資格取得をめざす人が多いのですが、専門看護師になるために通学している期間は、どのような就労状態だったのでしょうか。最も多かったのは、「常勤職員として、勤務していた」の24.9%。次いで、「常勤職員として所属していたが、休職扱い」の21.7%となっています。その一方で、42.1%が「退職」したと回答しており、約半数が退職して資格を取得していることがわかります。専門看護師の資格を応援する制度が整っている職場であれば、退職せずに学校で学べます。資格取得を目指す方は、そのような職場への転職を検討するのもおすすめです。